いざ中国語を学ぼうと思った方は、英会話学校を探すように中国語の学校を探すのではないでしょうか。実は筆者もその中の一人。
仕事上で中国語の必要性を感じてから独学で勉強を始めましたが、発音の仕方が不安で中国語教室を探していました。
一体どの教室で勉強したら良いのだろう、とお困りではないでしょうか。
オンライン英会話の場合は現在多くの選択肢があると思うのですが、中国語の場合はあまり情報が入ってきませんよね。
独学時、HSK試験を受けた際に広告のチラシをもらったことがきっかけとなり、オンライン中国語教室 Lingo Chineseを知りました。
本記事では、Lingo Chineseを2年間受講している筆者が、率直なレビューをしたいと思います。
Lingo Chineseとは?
Lingo Chineseとは上海中智国際教育センターという中国企業が運営しており、上海にキャンパスがあるようです。
現在まで12年間続いており、中国のトップ500企業の一つでもあるとのこと。
日本の企業ではありませんが、信頼性が高いことが分かりました。
これまで予約がシステムから上手くできなかったり、何度か問い合わせをしたことがありますがきちんと問題解決までサポートしてくれた印象です。
ただ現地の方が日本語で対応しているようなので、レスポンスが遅かったり、日本語が少し不自然なこともありましたが意思疎通は問題なく取れるレベルでした。
基本的に全てのレッスンはWebmサイト上やWechat(中国版LINE)を使用して、上海に住む講師とのオンラインレッスンとなります。
参考:https://www.lingochinese.com/ja/about
体験してみたのは“毎日練習”コース
中国語会話、HSK対策、ビジネス中国語、中国文化など多種多様なコースがあるのですが、価格的にも一番手の届きやすかった”毎日練習”コースを現在も受講しています。
こちらのコースは1回25分の授業を月8回か毎日かで選ぶことができ、期間も1ヶ月〜1年間まであり価格帯も異なります。
長期間の方が1回あたりの授業料がお得になるため、筆者は1年間、25分の月8回コースを受講することにしました。
2021年6月現在、公式HPによるとお値段は3880元。日本円に換算すると約66,000円ほどでした。
1回25分あたりのお値段はなんと687.5円。オンライン語学レッスンは比較的お安いイメージがありますが、現地の優良企業が運営しているサービスの割に、長期間で購入するとお得だなと感じてレッスン購入を決めました。
実際のレッスンはどんな感じ?先生は?
筆者はこの月8回、1年間の“毎日練習”コースを修了して現在2年目となります。
講師は全員中国人で、英語や日本語の対応が可能な方がほとんどです。
体験レッスンで様々な先生を試しましたが、とても教え方の上手な方もいれば積極的な指導をするというよりリラックスして会話をするだけという方もいました。
基本的には温和で人柄の良い先生が多いのですが、教え方のスピードにバラつきがあるように感じたので自分の目標に合った先生を見つけることがポイントだと思います。
1年目にずっとお世話になった先生は、上海から少し離れた郊外に在住で、本業はインターナショナルスクールで外国人の子供達に中国語を教えているとのことでした。
副業としてLingo Chineseに登録しているようです。
プロ講師として活躍されている方なので、教え方はとても上手ですし、必ず復習と予習をするように言われたり宿題があったりと結構スパルタなレッスンだったなと思います。
おかげで中国語発音への苦手意識もなくなり、積極的に中国語を話せるようになりました。
レッスン中は基本的に英語でしっかりと文法説明をしてもらい、発音などを矯正してもらうイメージです。
英語もかなり流暢な先生でしたので、自然と仲良くなることができました。
テキストは主にLingo Chineseで用意された会話用教材を使用していましたが、こちらで指定した教材も使用可能です。
HSK試験前は日本語で書かれたテキストを事前に講師に送って、文法事項中心に進めてもらいました。
メリット、デメリット
メリットはすでにお伝えした通り、比較的安い価格で上海在住のネイティブ講師からマンツーマンレッスンを受けられることです。
講師のレベルも基本的に高く、文法もきちんと説明してくれました。
デメリットは、語学の会話レッスンを受ける際に共通していることですが、レッスン毎に予習・復習をしなければ絶対に上達しません。
筆者の場合、1年目にスパルタな先生から教わっていた時は必ず予習復習を行ってからレッスンに臨んでいたので吸収が早く、一定の効果があったと思います。
しかし、その先生がLingo Chineseを辞めてしまった後は正直に言ってあまり上達を感じていません。
今の担当講師の方は教え方は上手ですが、スパルタではないのでつい楽しく会話するだけで終わってしまい、文法事項や単語を頭に入れることを疎かにしてしまっています。
自分の責任でもあるのですが、オンライン会話レッスンの特徴として話すだけ楽しいだけで終わってしまう傾向があると思いますので、ぜひ厳しい先生を選ぶことをお勧めします。
また、月8回必ず受講しなければいけないという縛りがあると、よく復習することもなく回数消化のために予約してしまいがちです。
やはり理想は単発受講(または短期間コース)が良いと思います。
Ling Chineseには様々なコースがあるのでぜひ自分に合っているコースを検討して欲しいのですが、少ない回数だと割高になってしまう印象です。
まとめ
中国語を勉強したいからと言って、初心者の方がいきなりLingo plusで長期間の会話コースを購入するのはあまりお勧めできません。
日本人講師の方は在籍していないので、日本語で詳細な文法の解説をしてもらうことはできません。
ただ、ピンイン(発音)に特化したコースもあるようなので、こちらはネイティブから直接教わってもいいのではないかと思います。
(“毎日練習”コースでも初めのうちはかなり発音矯正されました。)
逆にある程度文法を理解した方で、ひたすら会話力を伸ばしたい方にはとてもお勧めです。
予約システムも整備されていて、2時間前までレッスンのキャンセルも可能です。
使いやすく、継続しやすいWebサイトになっています。
決して安い買い物ではありませんので、自分に合っているかよく見極めてみてくださいね。