英語を勉強する目的は、結局は“英語を話せるようになるため”という方がほとんどだと思います。
現在TOEIC930点保持、日常英会話に不自由なく海外ビジネスに携わっている筆者ですが、飛躍的にスピーキング力が伸びたのは学生時代通学中にBBC newsをシャドーイングしていた時でした。
本記事を読めば、シャドーイングのやり方や効果が分かり、みなさんの英語学習に役立てることができます。自身の学習体験も交えながら解説していきます。
スピーキング力を伸ばすにはどんなトレーニング方法がある?
英語学習本ではよくシャドーイング、オーバラッピング、リピーティングが取り上げられています。
その中でも、私は大学時代にシャドーイングという学習法を知り、通学中(なんと、2時間もありました。)、ひたすらBBC newsをシャドーイングしていた記憶があります。
その時すでにTOEIC600-700点くらいは取得しており、英語の基礎固めが出来てもう1段階レベルをあげたいと思っていたところでした。
スピーキング力を向上させるには、まず口から発話しなければいけないですよね。筋トレと同じです。
とはいえ毎日英会話が出来る訳ではないので、自分で出来るトレーニング法があれば継続しやすいはずです。
リピーティング(Repeating)、オーバーラッピング(Overlapping)とは?
シャドーイング(Shadowing)と並行してよく紹介されるのがリピーティング(Repeating)、オーバーラッピング(Overlapping)です。
リピーティングとはスクリプトを目で追いながら音声を聞き、音声を止めてからもう一度繰り返す(リピートする)学習法のことです。
スクリプトを見ながら復唱する場合(開本)と、スクリプトを見ずに暗唱する場合(閉本)の2通りあります。
まずはスクリプトを見ながら復唱することをお勧めします。音声を理解して、発音を真似することでリスニング力と発音の向上に効果があるはずです。
英語の授業などで、まずは教科書通りに読んでみることがありますよね。誰しも一度は行っている学習法です。
また、オーバーラッピングとはスクリプトを見ながら音声を聞いて、同時に音声と合わせて声を出してついていく学習法です。
初めはスピード感についていくことが難しいかと思いますが、スクリプトも見ることが出来るので意味を理解してから何度も繰り返してみることをお勧めします。
シャドーイング(Shadowing)とはどんな学習方法か?
では、実際に筆者がスピーキング力を伸ばしたシャドーイング(shadowing)について紹介していきます。
シャドーイングは音声に続いて影(Shadow)のように追いかけていくトレーニング方法です。基本的にスクリプト(英文)は見ません。
元々は、同時通訳者を目指す人達のトレーニングだったようです。
聞いた音声をスクリプトを見ずにそのまま口から発声するので、レベルが合っていないと難易度が高いはず。
私は現在も海外チームとの会議で英語を話す前にシャドーイングをしておくと、久しぶりの英会話であっても英語がスムーズに話せるような気がします。
シャドーイングのメリットとデメリット(注意点)
私が実際に試してみて感じたシャドーイングのメリットは以下になります。
・ネイティブが実際に使う表現が身に付いた
・BBCnews をシャドーイングしていたので発音がネイティブに近くなり、とても綺麗になった
・英語をすぐに発話することに抵抗がなくなった。日本語で意味を考えることがなくなった。
逆に考えられるデメリットは以下です。(自分の反省点でもあります。)
・シャドーイングする教材がレベルに合っていないと、意味を理解することに精一杯になる
・BBC newsなどは毎日更新されるので繰り返し練習するのには向かない
まとめ
私がBBC news をシャドーイングしていたのはTOEIC700点取得していた頃で、
聞いた音声をすんなり理解できるレベルには達していました。
繰り返し練習するのには不向きでしたが、リスニング力と発音向上には役立ったと思います。
思い返せば、大学時代の恩師の勧めでTOEIC400-500点レベルときは難易度の低いテキストの音声をひたすらシャドーイングしたこともありました。
シャドーイングは特に初心者、上級者関係なくレベルに合った教材を繰り返し練習すれば効果が出ると考えられます。
スピーキングに抵抗のある方、英会話教室に通う前にまずはシャドーイングから始めてみるのはいかがですか?